ア人の比率が多いですが

私の前夫はフレンチ

お前は一度、彼にインゴルシュタットで会ってるんだぜラルフと呼ばれた男は何やら伏し目がちに私の方を見ている私はノッチに紹介されたボサボサ頭の男に目をやった。
確かに私は何処かで彼に会っている。はてあれは何処だったか。「あ、あのよろしく。コータロー。俺たちは……インゴルシュタットの講演会で1度会っているんだ」加えてモゴモゴと途切れ途切れだったせいで理解するのに寸刻を要したが、お陰ドイツ訛りのきついラルフの英語は、3本指の男ラルフ·ロウは40歳で独身。
職業はタンクローリーの運転手だった。30歳になったばかりのノッチ、25歳の私と比べてもいかにも年上だ長身で痩せ型のノッチに比べて少し背は低いが、仕事のせいか筋肉質な体躯には多少威圧感があり、両肩に入ったタトゥーもそのイメージを助長していた色褪せたブロンドの髪を肩まで伸ばし、その奥にある薄いブルーの瞳はたま長い前髪が完全に覆い隠しているせいで、にしかお目見えしな常に伏し目がちで葩すため、その容姿とは裏腹におどおどした態度が印象的な男だった。

英語系の裁判官はフェアな判決を下す

確か上下とも革のライダースを着用していたはずだが、今回の旅にはゴアテックスのよう以前ドイツで会った時には、な生地のハーフコートに近いジャケットと、同じ生地でできたライダースパンツをチョイスしてきたようだラルフはインゴルシュタットから少し離れた田舎にガレージ付きの一軒家を借りており、ノッチの話によれば、仲間のバイクにエンジントラブルのような修理に時間のかかる問題が発生した際には、そこがビットとして利用されているらし年上な分私やノッチよりも当然バイク暦は長く、彼の自宅にはマニアにとって垂涎モノの絶版バイク雑誌が山のようにコレクションしてあるそうで、お陰で彼は仲間内で、ライダーやメカニックというよりはオタクの類いとして認識されているようだったそんなラルフも大分昔に単独でチュニジアを旅した経験があり、ノッチとシルビアからユーラシアの旅の話を聞いて感彼も独自にアフリカの旅を計画していたらしい。
化された結果、ところがその最中、ノッチが新たに南北アメリカ大陸を走るという話を聞きつけ、是非とも同行させてほしいと願い出たそうな。
特に断る理由もなかったノッチはそれを了承し、こうしてラルフ·ロウの同行は決定したという。
ラルフがノッチにとってそれほど近しい友人でないのは何となくわかる。
その経緯や2人の様子を見る限り、もちろん仲が悪いという訳ではなく、おそらく同じグループに所属している仲間同士1程度の関係ではなかろうか。
-という訳だから、手始めにまずユーコンからってことでいいか?

 

一般的に使える

普通に走っているだけで様々な動物を観ることができる海外に住んでいるのだから

飲み干したビールの缶をカシャッと潰しながらノッチが結論づけた。
ウエストロックのキャンプ場には新たに2つのテントが張られ、昨晩までは静かだった夜も若干に賑やかになっていた。
5月のカナダはもう日が長くなり始めており、既に20時は過ぎているにもかかわらず空はまだうっすらと明るい。
私とノッチ、そしてラルフの3人は無事合流したことを祝してビールを飲みながら、今後の進路について話し合っていラルフはどうやら酒が得意でないらしく、ビールは最初の一杯のみであとはコーラを飲んでいる。
そうだな。そして最終的にはアラスカの最北端を目指そう。そうなるとユーコンは試金石にもなるな。ラルフはどう思ああ。それで問題な「ところでノッチ。何で今回はレザーのスーツじゃなくなったんだ?俺はレザーパンツまで用意してきたのに」「いやあやっぱりレザーだとどうしても雨具が必要になるだろ?
ゴアテックスならこれ1着で事足りるし。

僕が住んでいたそれにもう革って年じゃないさ」そうか……「それにしてもコータロー。
お前も今回はXL600Rなんだな。ラルフのと同じじゃないか」バイクの話になると途端にラルフの食いつきはよくなるああ。
前回の旅ではずっとパワー不足に悩まされていたからな。お陰で今回は荷物も増えたってのに快適だよルフ。純日本製ってどういう意味だ?「ああこのバイクは日本で生産されたものよりも、ヨーロッパや北米のホンダで作られた奴の方が多いんだ……」何でも日本じゃ300台しか作られなかったらしい。
「らしいね。だからパーツを集めるのが大変だったよ」「……いずれにしても俺たちはラッキーだな。
同じバイクなら情報も含め、共有できるものが多い。俺はスペアパーツを多めに持ってきているから、何かトラブルがあった場合はそれを使えばいい……」「あ、ああそうだな。
何かあったら頼むよ」ああ……実際のところ、ラルフの愛機が私と同じファラオなのは幸運だった。
有事の際にお互いのスペアパーツを融通できるのはもちろん、それでも事足りないような問題が発生した場合でも、日本とドイツの2国でパーツを探せることになる。
このバイクに関しては日本よりもここ北米の方がパーツは手に入りやすいはずだもっともラルフの話の通りなら、それとな、コータロー何だい?
ノッチ「メールで伝えた俺の新しい彼女の件なんだが……もしかしたらメキシコ辺りで合流することになるかもしれない」「そうか。
す都市によっては
す都市によっては

ノッチたちは少し前に

この国ではまさにその目的のためだけに使われるらしいそれは待ち遠しいな」この時期はまだ仕事を辞められなくてなああ、是非お前にも紹介したいんだ。
彼女、仕事を辞めない限りなかなか参加できないからなあ。それでもわざわざ仕事を辞めてまでまあ普通に考えたらこんな旅、来てくれるってのは凄いなまあな今日はもうこの辺で寝るとするかよし。
それじゃあ明日はいよいよ出発だし、そうだな各自がそれぞれのテントに戻ったのだった。
こうして私たちは2年ぶりとなる再会の余韻に浸りつつ、準備を終えた私たちは一度ウエストロックの図書館に寄り、そこでメールのチェックだけを済ませると、早速北翌日、酉の果てとなるユーコン州を目指して走り出す今後は3人が交替でその役割を担うことが昨晩の会議で決定していたこの日はノッチがリーダーを担当したが、リーダーはその日の目的地の決定や、そこまでのルート確認等がその主な仕事となる逆にリーダーでない時は何も考えずにあとを追えばいいだけなので、かなり楽ができる。

カナダドルという料金だったにもかかわらずである走り始めてから気づいたことだが

日本のツングとは異な3台くらいであれば千切れる心配もない隊列に車が割り込むこともほとんどないため、私にとっては先日越えたばかりのロッキーに再び戻る道程となるが、それでもこうして心強い仲間が2人も加わった以その景色は以前と全く違うものになるだろう。
上、その日のうちにロッキーに入る。ロッキーのようななだらか私たちは何もない平原をひたすら西に向かって走り続け、3台のバイクは予想以上に速いペースで距離を稼ぐ。
なワインディングはノッチの大好物だったため、普通に走っているだけで様々な動物を観ることができる。
カナダの国道は言わば天然のサファリパークのようなもので、その気になればいつでもご対面できるらしい。
それこそ先日私が見た熊などは、もっとも生身をさらしているライダーとしては、その気になるつもりはさらさらなかったのだが。
エルク、ビーバーといった、自分たちの国では動物園にでも行かない限り観れないよこの日も私たちはバッファロー、うな獣たちに出会った。
このトナカイの角を少し大人しくしたような鹿を北米ではちなみにこのエルクというのはアメリカアカシカのことで、エルクというのはヨーロッパでの呼び方らしいが、何せ今回この動物を初めて発見したのがドイツムースと呼ぶそうだ。
以後私たちの中での呼称はエルクで統一されることとなった。カナダへ渡航するブランを考えましょう


海外に住んでいるのだから アメリカ大陸に最初に海から渡って行ったのは カナダにはたくさんあります