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信号どころか車も少なかったのが幸いし、私はその日のうちにロッキー山脈に進入できた。
ロッキーは私が予想していたよりもずっと女性的で、なだらかな丘がずっと続くような-そんな山脈だった。
道路の舗装状態も今のところ問題ない。これなら別段気負う必要もないどころか、バイクにとっては最高のワインディングロドが続くことになるだろう。
日本の峠の方がよほど狭くて急なカーブが多いしかしそれは一方で別の懸念を示唆していた。
こうした山は大概住み心地もいいために集落が多く、つまり民家が多い。
これはすなわち山であるにもかかわらず、野営を容易ならざるものにする傾向にあるのだそしてそれは現実となって初日から私を苦しめた結局妥協した私は、山中で見つけた辺りで一番安いキャンプ場にテントを張ることにする。
それにしても料金は1泊10カナダドル。ほとんどユースと同じ値段だ。リゾート地であるバンフが近いせいだろうかこの金額では今後おいそれとキャンプ場に泊まる訳にはいかなくなる一刻も早く野営地を見つけ出す勘とリズムを取り戻さなくてはならないな私は失敗して芯の残った米を無理矢理雑炊にしながら、私以外誰もいないキャンプ場でひとり考え事に耽っていた翌日、順調に出発した私は予定通り昼にはバンフに到着する。
いた時の天気が嘘のように空は濃い青!ク色に彩色され、辺りの森林の濃い緑と相まって濃厚な景色を作り出していたバンフはカナダにおけるロッキー観光の中心地で、その一帯は世界遺産にも登録されている冬はスキー客で賑わい、また温泉も湧いていることから、夏は登山、言わばブリティッシュコロンビア州における筆頭リゾート地となっていた。
この季節はスキーのシーズンになるのだろうか。それとも登山なのだろうかそれにしても何たる人の多さだそのほとんどが白人観光客のようだが、小さな町が人で埋め尽くされているような錯覚にとらわれるほど、この日バフは観光客で溢れていた。
何かの祭りでもあるのだろうか。本来であればここで簡単な昼食をとる予定だった私は、そのあまりの人の多さにうんざりし、目についたネットカフェでメールチェックだけをしてこの町を離れるどうせ食堂だってリゾートブライスに違いないし、わざわざ高い料金を払ってハガーやインスタント中華を食べるくらいなら、山中の何処かで自炊した方がマシだ。
しかしそんな私の思いはその数十分後、無残にも打ち砕かれることとなるそれはその後の走行中に、熊を発見してしまったことに起因する。

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正確に言えばそれはまだ小熊だったが、国道沿いの木にすがりつき、遠い異国から来たライダーの走り抜ける様を凝視していたその野生動物を見たのは、私にとっても人生で初めての出来事だった。
の国には熊が出るんだった!あれは小熊だったのだろうか、そうだった!それともオトナか?そう言えばこもし野営していて熊に遭遇したらどうすんだったっけ?
出国前はあれだけ神経質にこの大陸に住む様々な獣や昆虫に対して警戒していた私だったが、その警戒があまりにも早い段階に発生していたために中だるみを起こしてしまい、実際今日の今日までその存在をすっかり忘れていたのだそのためこの国で遭遇率のもっとも高い獣-熊に対しての対処法さえも、昔何処かで聞いた死んだフリ以外一切の情報はなかった。
この熊との遭遇によって火が点いた私の恐怖心は一気に燃え上がり、結果私はその日もキャンプ場を探してテントを張る始末だった。
昨日驚いた10カナダドルの料金をも上回る111カナダドルという料金だったにもかかわらずである走り始めてから気づいたことだが、今回の愛機ファラオにはちょっとした欠点があった。
の点にもし日本にいる気づいていれば、確実に何らかの処置を加えているくらいの欠点である。
ところがその欠点は、こうしてフル装備のパッキングをしたまま様々な地形を走ってみないとわからないものでありそのためちょうどロッキーを越えた辺りでようやく気づくという体たらくになってしまったのも、致し方ないと言えよう。

 

その間違いや失敗こそ

他の国や州では様々な職種に就いている日本人が

果たしてその欠点とは、荷物を全て積んだ際に起こる駐車時の車体傾斜不足だったこうして文字で書くと酷くわかりづらいのだが、簡単に説明してしまうと、フルパッキングの状態で逆バンクの路面に駐車すると、荷物の重さによって沈んだサスペンションのせいで車体がサイドスタンド側に傾かず、ほとんど直立した状態になってしまうのだ。
つまりちょっとした風が吹くだけでバイクが倒れてしまうのである。
これはいささか憂慮すべき事態だった。先代のパリダカの場合は幸か不幸か、スタンド自体が重すぎる車重のせいで曲がってしまっていたため、むしろ荷物を載せない時の傾きすぎが気になっていたが、旅のお供としては荷物を載せている時間の方が圧倒的に長くなるので、こつちの方がより深刻な問題となる。
しかしそれを根本的に改善するための妙案は浮かばず、そうなるとできることと言えば、なるべく左側に傾斜した場所を選んで駐車するくらいしかなかった。

カナダで良い体験をしたいのですこの件はノッチに相談するしかないとは言え、新しい相棒ファラオのエンジンや足回りそのものは好調で、特に食料を持ち運ぶ際にはその大型のパワーが遺憾なく発揮されたお陰で私は常時3日分の食料や水を携行でき、それは予想以上に物価の高いカナダの日々を凌ぐのに大いに役立ってくれた特に水については、今回新たに導入したMSRのウォーターバッグ6リットルが秀逸で、これは本来登山者用のギアなのだろうが、その六角形という不思議な形の各所に設けられた複数のリングによって、タンクの上に設置することものできたのである野営する際、もっとも運ぶのに苦労するのが実は水である。
潰せるポリタンクなど様々な形態があるものの、長距離ライダ水を運ぶ容器としてはウォーターバッグやボトル、とっては満タンになったそれを何処に設置するかというのが永遠のテーマなのだかと言ってサイドバッグ内にそんなスペースはな大抵タンデムにはこれ以上は不可能なくらいに荷物が積んであるし、その上に縛りつけるという方法もあるが、片方だけに載せるとバランスが大き私のようにサイドがボックスの場合は、く崩れて走りにくい。
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成功する語学留学のためのこのウォーターバッグをタンクの上に貼りつけることをそこで私は簡単なフックの組み合わせだけで、野営前に水を補給してパンパンに膨らんだ場合でも、タンクの上に締通常時はタンクカバーのようにかぶさっており、め込んでとめられるようになっている。
水の定位置はまさにここしかなかった。タンクバッグを利用しない私の場合、新しい愛機ファラオにはアウトドアを満喫するための様々な工夫が凝らしこのように前回の旅の経験を大いに踏まえ、残念ながらこのカナダを走り始めてからまだ一度も野営をしていない。
てあったのだが、何処かに生息しているかもしれない熊に対する恐怖心のせいだそれは民家が多すぎるという環境によるものではなく、と敢えて言わせていただくしかしこれはまずい。
このままだと一度も野営しないままカナダを通過するなんてことになりかねない。
何よりひとりで野営もできないなんて、そんな臆病者であることに私毎回宿泊施設に泊まるのは資金の無駄遣いだし、は耐えられない。
カナダ2つ目の州アルバータに入る。そんな訳もわからない焦りを感じながら私は無事ロッキーを越え、ここまで来れば目指すクライドは目と鼻の先だ。
アルバータ州の州都はエドモントンで、私は案の定北から吹きつける強風との闘いを余ロッキーを下りきると、そこはまた再び広大な草原が続く地形となり、儀なくされた。
進路が北上に変わったためかそれほどの抵抗は受けなくなった。しかしそれもカルガリーを通過すると、風さえなければこれ以上のツーリング日和はない。
私は景気づけにヘルメット内のスピーカ空は相変わらずの晴天。今回はよりコンパクトで音質のいいMDプレイヤの音量を上げる。前回はウォークマンだった聴音機材も、ンアップしている。クライドに到着できた。バンクーバーを出てからちょうど3日。こうして私はこの日のうちにノッチとの約束の地、1日たりとも遅れていない。
少なからず動揺せずにはいられなかっしかしクライドに着いた-否、着いたはずの私は、力-.た何だこれは?
という文字のほかに数軒の民家しか存在せず、小さな標識に潜かれたClydeただだだっ広い農地何故ならそこには、唯一大麦だか小麦だかの農作物だけがそよぎながら、私の来訪を歓迎していたが広がるのみだったのである。

フランス人たちは大半がカトリックだ

私は慌てて地図を開き、近くに別のClydeがないか確認する。
ない。少なくてもこのアルバータ州には、ここ以外にそんな名前の町は存在しないそんな名称が当てはまるような場所ではないしかし……しかしこれはどう見ても町とか村とか、飲み物を買うがてら親父にここが本当にクライドな私はしばらく辺りを歩いてようやく見つけた民家のような売店で、のかどうか改めて確認した。
まあ見ての通り町って言うのはちょっとおこがましいけどなああ、クライドってのはここだよ。
ここにそのユースとかキャンプ場ってのはないですかね?「んなもんある訳なかろ。見ての通り」はあ……外国人である私にも全く興味がなさそうに再び新聞を読み耽り始めた。
白人の年寄りは吐き捨てるように言うと、もちろん何故私がこんな風にこの集落について問うているのかも訊こうとしない。
あの……「この辺で町と言えるところって何処ですかね?あそこならキャンプ場もあるよ」ああ。それだったらもうちょっと西に走ったウエストロックかな。「ウエストロック11ですね。ありがとうございました」もう一度地図を開いて今度はウエストロックという町を探してみた。
私はファラオのもとに戻ると、ある。確かにここからあと10キロほど酉に走ったところだ。再びメットをかぶり愛機にまたがった。そして使うところは使うで


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