私の妊娠時には

学生がとても多いです

コーナリングの心配をせずに走れデンプスターはなだらかな山に囲まれた谷間にほとんど直線だけで構成されており、たのは幸運だった。
2番手を走るラルフの跳ね上げた小石が容赦なく私を襲ったが、ヘッドライトに関しても、ホワイトホースで取り付けたアクリル製ストーンガードのお陰で無事だった。
しばらく走ると徐々に森林は姿を消し、かわりにススキよりもちょっと背の低い草類が大地の主役となった。
濃い緑で少し色褪せた黄緑色と黄色の色彩に支配された大地が、何処となく哀愁漂うように思えるのは私だけだろうか。
はなく、私たちはひとりのアメリカ人ライダーに出会っており、実は彼ドーソンシティを出てから寄ったガソリンスタンドで、から2日前にはデンプスターが雪で通行禁止になっていたという情報を得ていたのだが、今のところそんな気配はない。
たった2日で雪が溶けるとも思えなかったが、もしかしたらもっとイヌビクに近い地域の話だったのかもしれない。
それを確かめるためにもとにかく走り続けるしかない。ともあれ、その日私たちは遅い時間から走り出したにもかかわらず、道中高い山を見つけたためにまだ日の高いうちに走行を切り上げ、山頂にテントを張ることにした。
私たちがわざわざグラバルよりも酷いダートを走ってまで山頂にテントを張ったのは、もちろんモスキート対策のためであるノッチやラルフのGPSで確認したところ、山頂の標高は1200メートルほどで、ここまで来れば気温も下がり、奴らの来訪もないのではないかと期待したのだ。
少なからず私たち3人を落胆させた。しかしこれほど尽力したにもかかわらず奴らの襲来から逃れられなかった事実は、ちなみにノッチたちのGPSは今回の旅用に彼らが用意した新兵器で、本来は魚群探知機として使われるものをステアリングに着脱できるよう改良していた。
私はカーナビレベルの性能を期待していたのだが、このGPSでできることと言えば現在地の高度や緯度経度の確認と、これまで走ったポイントを多少記録できるといった程度だった。
スマートフォンにGPSはおろかマップ機能までが搭載されている現在では考えられないことだが、当時の私たちに最新のテクノロジーだったのである。
とってはこの程度のモノですら、ノッチが苦労の末に自ら設計してDRに組み込んでいた電池用の充電器も、今では店で簡単に買えるようになってしまった。
テクノロジーの変化とはげにも恐ろしきものだ。
日本人とばかり絡み

カナダ人の友達と出かければ


英語しか話せなかったですが

>番組によると特に私はこのハイウェイが思った以上に大したものでとにかくこうしてデンプスター初日は何事もなく無事に終了し、まさか翌日からトラブルの連続に見舞われようなどとは、テントの中で大きく安堵したのだが、残念はなかったことに、ながらこの時は露ほども予想できなかった。
け泥まみれでイヌビクデンプスターハイウェイ思いのほか快適な朝で始まった。
私たちは蚊を逃れるために標高1200メートルの高地でテントを張った訳だが、そこは6月の下旬であるにもかかわらず、夜中にはマイナス4℃を記録していた。
どうりで寒すぎて夜中に何度も目が覚めた訳だノッチやラルフが新兵器としてGPSを持っていたのと同様に、私も新たな装備として温度計機能を備えた車載時計をファラオに搭載していた。
これは8時間までさかのぼって時間ごとの気温を確認できる逸品で、そのため寝ている間の温度変化も余すことなく知れるのだもっともこの機能が旅をする上でどれほど役に立つのかと問われれば、「あの時はこれだけ寒かった」このように後日と言うための証左にする以外、さしたる用途はない。
さておき、いずれにしても今回の野営地はこのように気温差の激しい場所だったのだが、果たしてそのせいかどうか、何と朝方には蚊が全くやってこなかったのである。
お陰で私たちは、ブリティッシュコロンビアを出てから久しくなかった快適な朝の時間を過ごせたのだった。
私たちはここで新たな事実を知ることができた。そう。蚊はマイナス4℃の環境であればやってこないのだ素晴らしい朝だったこともあって、今日はいいことが起こりそうな予感がする。
私たちはここのところとんとご無沙汰になっていた笑顔で出発準備を整えた。


様々な人たちと交流を深めることができて本当に楽しかったです

こういった所の卒業生は

その六角形という不思議な形の各所に設けられた複数のリングによってこの日はラルフをリーダーにイヌビクに向けてひたすら北上していたのだが、私だけでなくパーティーのメ全員がグラバル走行に慣れてきたようで、巡航速度も100キロほどまで上がる雪解けのぬかるみや轍にさえ気をつけていれば、一先ず順調に目的地にはたどり着けそうだった。
イヌビクをこの日の目的地にするにはさすがに距離があったので、私たちはその手前100キロほどを目指して走り続このデンプスターハイウェイにおいて唯一まともな補給が可能なポイント|マクファーソンにたどり着夕方前には、コーヒーを飲める喫茶店のようなところで一服した。
私のファラオはもうしばらくき、そこでガソリンを補充したあと、走れたのだが、用心のために一応ここでタンクを満タンにしておいた「このペースで行けば、予定通り明日の昼にはイヌビクにたどり着けるな」「ああノッチ。
俺も思った以上にグラバルが大したことないんで安心したよ」「ははは。
コータロー。お前も大分グラバルの運転が板についてきたぜ」ありがとよ、ノッチ。
ところでみんなまだ食料はあるよな?「ああ。俺とラルフは結構余分に買い溜めておいたから、ここで買い物する必要はないな。
強いて言えば酒くらいだ」ははは。そうだったな。だけどこれから先には昨晩寝たような高い山は存在しないんだ。どうせまた今日も蚊にやられてテントを張ったら外には出れないさ「それじゃあ補給したら出発しようか」水だけ私たちはラルフの提案に従ってマクファーソンで水だけ補給すると、再び荒涼とした未舗装路に戻り、極地の果てに向かつて各自愛機をスタートさせた。
しかし順調に進めたのもここまでだった。
現地での孤独留学中は現地で仲良くできる人が限定されます

カナダの食事や生活習慣を日本と比べたとき何故ならそれからほどなくして、野営地を探せないという-この人気のない大地では本来あり得ない事態が私たちの眼前に立ちはだかったからであるこの不可思議な状況は、ハイウェイの外がすべからくぬかるみや大きな岩の密集する地域だった点に起因していた。
そのため野営地探しの義務を負っているリーダーのラルフは、一向にハイウェイから下りられない。
いかに交通量がないとは言え、さすがに道の真ん中にテントを張る訳にはいかない私たちは日暮れの恐怖に怯えながら、とにかく低速で徘徊してハイウェイを下りられそうな場所を探した。
ここでこのデンプスターがどんな道なのかを改めて説明すると、荒れ果てた荒野に砂利や土を盛って造られた言わば土手の上のような環境で、そのため私たちは野営地を探すにあたってこの土手を荒野に向かって下りなくてはならず、そこは高低差ができるだけないポイントで、かつその先に簡単な獣道のようなものがなければならなかったのである。
しかし北極圏にほど近いこの地域では、かつて走ったスカンジナビア半島の北端ノールカップ周辺と同じように、辺りはゴツゴツとした岩で占められていて、下りれる平地すら全く見当たらないのである極地における夏の特徴で、徐々に日暮れの時間が遅くなってきているとは言えい加減痺れを切らしたノッチが遂に独自の判断でハイウェイから下りた。
最後尾にいたノッチの行動に気づいた私とラルフは、そのままUターンすると彼のあとに続いてデンプスターを下りる。
私たちはノッチを先頭に私、そしてラルフという順番でハイウェイを下りるとそこは背の低い林のようになっていて、その先へと向かったのだが、ここで私たちは思わぬ不幸に直面した。
何と林の中は沼地だったのだ。当然先頭で進入していたノッチは、深さもわからないその沼に最初にはまることとなるそのまま直進した結果見事にスタックした。


単語だけ並べてしゃべるように切り替えたら

ノッチのあとを追っていた私は、彼が沼にはまっていることに気づかず、少なくても後輪までは沼にしっかりとはまってしまっていた後ろに続いていたラルフは私たちよりはマシだったものの、コータロー、下がれ!
駄目だここは!俺は動けなくなっちまった!ノッチ!俺だって駄目だ!はまっちまった!ラルフは!ああ……ダメだ。ひとりでは戻れない一先ず一番後方のラルフのバイクから私たちはメットのシールドを開けて大声でお互いのはまり具合を確認した結果、陸に引き上げることにした。
私も同様にファラオから降り、沼にはまっているせいでノッチが降りても直立したままのDRを見て、そのままラルフのもとへと沼の中を歩く。
私とノッチはブーツどころかズボンまで泥沼の高さは膝までは届かないものの、底はソフトクリームのような状態で、で汚しながら青いファラオへと向かった。
操縦者と呼吸を合わせて青いファラオをそのまま後ろにようやくラルフのバイクの後方にたどり着いた私とノッチは、向かって岸へと引っ張るラルフのファラオのはまり具合がそこまで酷くなかったこともあって、それほど時間をか作業自体は単純なものだし、何よりもここが蚊の巣窟だった点が私たちを悩ませた。
けずに乾いた大地まで引っ張り出せたのだが、つまりヘルメットを取って作業できないのだ次にいよいよ私の赤いファラオに取り掛かる。

アメリカ大陸に最初に海から渡って行ったのは

次々と国境を越えて

いろんな言葉が飛び交います対岸が何処それでも何とかラルフのファラオを岸まで引き上げたあと、少なくてもハイウェイ側の岸から10メートルほど入り込んでいた私のファラオをなのかもよくわからない沼地だったが、彼のファラオを引き上げた時と同様、それを何とか果たした私たちは引っ張り出すのはラルフの時よりもずっと困難で、ちなみにここまでにかかった時間はせいぜい30分程度である疲労のあまりしばらく動けなくなってしまった。
太陽は既に遥か酉方の地平線にかかっている私たちは困憊した身体今が何時なのかを確認する余裕すらなかったが、チのDRを引き上げに向かった。
に鞭打って最後に3人はさらに30分という時間をかけて、ノッチのDRをデンブスターハイウェイ上まで引っ張り上げることに成功した。
そのせいで陥っている呼吸困難のためにしばらく言葉すら交メットをかぶったままの私たちは疲労はもちろんのこと、わせなかっ力-.たそれでも私たちはすがりつくようにして各自の愛機に沼から離れたことによってまとわりつく蚊の数は減っていたが、またがると、町及的速やかにその場を離れた。
ラルフが無理矢理入り込んだダンプの給水場の端にテントを張ることとなった。
結局その日は、編み上げのブーツを完全に壊してしまっていた。